※本記事は2025年10月に取材した内容をもとにしています。多摩電子工業 営業統括本部 法人営業部 部長 宮下良司が、京都橘大学 教学事務部教務課長 木本在躬様、京都橘大学 教学事務部教務課 髙田康生様にインタビューさせて頂きました。

1. 導入背景と課題

「学びを止めない電力供給 ― ICT教育を支える『crevio Lite』 リン酸鉄モバイルバッテリー&充電ステーション導入の舞台裏」

京都市山科区に本部を置く私立総合大学。学生数:約7100名※通信除く(2025年時点)、情報・AI分野の強化を進めており、2021年に工学部情報工学科を新設。さらに2026年にはデジタルメディア学部やロボティクス学科を開設予定。学生数は今後さらに増加する見込み。

 近年、ICT機器の活用が進み、学生一人ひとりがPCを持参して学習する環境が整備されました。しかし、学内でのPC充電設備が不足しており、授業や自習中にバッテリー切れとなる学生が増加。学習機会の確保とICT教育環境の充実を目的に、モバイルバッテリーの導入を検討しました。

京都橘大学 教学事務部教務課長 木本在躬様。「なぜ『crevio Lite』 が必要だったのか?」木本様は、ICT教育を進展させ、学生がPCを持参する環境を整備されている。『crevio Lite』 導入前は、学内で充電設備不足で授業中のバッテリー切れが頻発したという

2.導入前の課題

「PCの充電は自宅で」というルールがあったものの、長時間利用やバッテリー劣化により学内で充電が必要なケースが増加。充電設備がなく、空き教室や廊下のコンセントでやむなく充電する学生が散見され、授業中のバッテリー切れも懸念されていました。

『crevio Lite』 リン酸鉄モバイルバッテリー&充電ステーション。教育現場に最適なNEWデザインを採用


3.製品選定の理由

多摩電子工業の製品を選んだ理由は、PC対応の大容量モバイルバッテリーで教育機関での導入実績が豊富な点。リン酸鉄バッテリー採用で充電回数が多く、発熱しづらい安全性も評価しました。製品情報はEDIX(教育関連展示会)で入手しました。

4.他社製品との比較ポイント

  • 大容量かつコンパクト
  • 防滴仕様
  • 教育機関での導入実績の豊富さ

5.導入プロセス

特に大きなトラブルはなく、予算や運用面での懸念はありましたが、学生の学習機会確保という目的で合意形成を図りました。

6.運用方法の工夫

貸出・返却はラーニングアシスタント(LA)が管理し、学生が立ち寄りやすいフリー学習スペースで運用しています。

貸出はラーニングアシスタント(LA)が管理し、学生が立ち寄りやすいスペースで運用
学内に掲示される『crevio Lite』 リン酸鉄モバイルバッテリーの貸し出し案内。ラーニングアシスタント(LA)が案内ポスターも作成

7.導入後の変化

  • 定性的変化
    授業中にPCの電源が切れる問題が解消。貸出は毎日発生し、特に授業前と昼休み後に集中しています。
  • ●定量的変化
    1日あたり5〜7件の利用があり、貸出件数は増加傾向。

8.利用者の声

  • 使いやすさ:持ち運びが容易で、ケーブル付属が便利
  • 改善点:充電場所を探す手間が減り、学習に集中できる環境が整った
  • おすすめ度:学習環境の向上に寄与するため、他校にも推奨可能
1年磯部真宏さん。貸出サービスの「crevio Lite」のメリットは、持ち運びやすく、ケーブル付属で便利。充電場所を探す手間が減り、学習に集中できる。

9.課題と今後の展望

現時点で大きなトラブルはありませんが、利用者増加に伴いバッテリー数や管理方法の見直しが必要になる可能性があります。新棟への追加導入も検討中です。

京都橘大学 教学事務部教務課 髙田康生様「『crevio Lite』 の導入後、充電場所を探す手間が減り、学習に集中できる環境が整いました。教室など、コンセントの位置や数が限られる空間でも充電が可能になりました。」と改善を語って頂きました。
京都橘大学キャンパス内にて撮影。写真左より順に、多摩電子工業 営業統括本部法人営業部部長宮下良司、株式会社内田洋行高等教育事業部西日本営業部 高等教育コンサルティング課 三木謙吾様、京都橘大学 教学事務部教務課長 木本在躬様、京都橘大学 教学事務部教務課 髙田康生様