※本記事は2025年10月に取材した内容をもとにしています。多摩電子工業 営業統括本部 法人営業部 部長 宮下良司が、京都橘大学 教学事務部教務課長 木本在躬様、京都橘大学 教学事務部教務課 髙田康生様にインタビューさせて頂きました。
1. 導入背景と課題
「学びを止めない電力供給 ― ICT教育を支える『crevio Lite』 リン酸鉄モバイルバッテリー&充電ステーション導入の舞台裏」

近年、ICT機器の活用が進み、学生一人ひとりがPCを持参して学習する環境が整備されました。しかし、学内でのPC充電設備が不足しており、授業や自習中にバッテリー切れとなる学生が増加。学習機会の確保とICT教育環境の充実を目的に、モバイルバッテリーの導入を検討しました。

2.導入前の課題
「PCの充電は自宅で」というルールがあったものの、長時間利用やバッテリー劣化により学内で充電が必要なケースが増加。充電設備がなく、空き教室や廊下のコンセントでやむなく充電する学生が散見され、授業中のバッテリー切れも懸念されていました。

3.製品選定の理由
多摩電子工業の製品を選んだ理由は、PC対応の大容量モバイルバッテリーで教育機関での導入実績が豊富な点。リン酸鉄バッテリー採用で充電回数が多く、発熱しづらい安全性も評価しました。製品情報はEDIX(教育関連展示会)で入手しました。
4.他社製品との比較ポイント
- ●大容量かつコンパクト
- ●防滴仕様
- ●教育機関での導入実績の豊富さ
5.導入プロセス
特に大きなトラブルはなく、予算や運用面での懸念はありましたが、学生の学習機会確保という目的で合意形成を図りました。
6.運用方法の工夫
貸出・返却はラーニングアシスタント(LA)が管理し、学生が立ち寄りやすいフリー学習スペースで運用しています。


7.導入後の変化
- ●定性的変化
授業中にPCの電源が切れる問題が解消。貸出は毎日発生し、特に授業前と昼休み後に集中しています。 - ●定量的変化
1日あたり5〜7件の利用があり、貸出件数は増加傾向。
8.利用者の声
- 使いやすさ:持ち運びが容易で、ケーブル付属が便利
- 改善点:充電場所を探す手間が減り、学習に集中できる環境が整った
- おすすめ度:学習環境の向上に寄与するため、他校にも推奨可能

9.課題と今後の展望
現時点で大きなトラブルはありませんが、利用者増加に伴いバッテリー数や管理方法の見直しが必要になる可能性があります。新棟への追加導入も検討中です。


